Online JournalとしてInternational Escaologyを開始しました。この基本発想は、「食」に関係するあらゆる分野の新人支援にあります。是非、今の環境で研究論文を書いて投稿することを試みてください。辞書によれば、研究とは「よく調べ、考えて真理をきわめること」とあります。実験科学の環境であっても、なくても「食」に関する研究はその気になれば、今から始めることができます。
 以下は、2007年9月22日日本臨床化学会近畿支部例会で「研究者に求められる品質保証とは」と題して講師を引き受けたときの抄録です。その理由は、一風変わった経歴(プロフィール参照)が例会長の齋藤教授(京大・医学部・保健学科)のお目にとまったからなのでしょうが、「アホからも学べることがあるかも知れない」という想い(違い)にあります。以下の話題で、若手の方々の勇気付けの一助になれば幸甚です。詳細な説明をご希望であれば、コンタクトください

  • 研究とは「よく調べ、何が本当に起こっているかを明らかにする」こと。

  • 研究経験でのメモ:

    • Working Hypothesis(作業仮説)なしに、実験はできない。

    • 実験は全てArtifactである。

    • Controlに腐心せよ。

    • 点は実験結果、線は意見。

    • データが出たら最初の目的をチェックする。

    • 自分の弟子が一番と信じる。

    • 悪いボスにも取り得がある。Dr. Mark Bitensky(Yale大学)の例。

  • 良質の研究者となるための指針:

    • 体力に自信を持つ。体力に自信を持つ。

    • アホになれる。「あんたらアホにならナあかんで !?」。

    • あるときは素直に、あるときは懐疑的に。

    • Negativeデータを粗末にしない。

    • 短時間にPositive Dataを出す(最良) ⇒ 何も実験しない ⇒ 時間かけて金かけて再現性のないDataを出す(最悪)。

    • 実験しなければならないという強迫観念に囚われない。

    • Scientistとして一般社会への貢献を気にかける。

  • 論文書くときの注意:

    • 投稿ジャーナルの方針、特徴。

    • 実験したときの順序に拘泥しない。

    • 手持ちのデータ(カード)で相手を説得(勝負)できる順序/並べ方を考える。

    • 「何がMajor Subjectか」を常に問いかける。

    • 日本語で論旨を固め、それから英語にする。

    • DiscussionはArgumentの場。実験データで互いに討論する習慣を。日本人の苦手の一つ。

  • 何故英語で論文を書かなければならないのか(解決策はないが、覚悟しておく):

    • 言語の科学性。

    • 日本語(日本人だけ)では評価できない。英語圏に評価を委ねている。

  • テーマ設定における産学連携の勧め(経済的基盤がなければ研究はできない):

    • 人を派遣してもらう。

    • 委託研究費を受ける。コストを考えるとアカデミアとの連携は重要。

    • 企業の狙おうとしているテーマを絡ませる。

    • どこでその情報を得るか。関係学会(協賛企業)、人脈そして懇親会。

  • Refereeはむかつくことを言うけど、Reviewしてコメントくれる。

  • 研究者のタイプ(「番外研究こぼれ話」吉野勝美(阪大工学部・電子工学)から引用):

    • 創意工夫型

    • 銅鉄主義型

    • 本邦初演型

    • 演習問題型。吉野先生分類---畑を耕す人、種を蒔く人、育てる人、実らせる人、刈り取る人、収穫する人、食べられる形に処理加工する人、がっぽり儲ける人、そのほかやれやれとけしかける人、何もやらずに恩恵に与る人など。

  • 新規性は? Storyは?

  • やってみなはれ !!(サントリー:佐治敬三)

  • Today is the first day of the rest of your life。(京都大学:早石修)