■ ご挨拶
エスカオロジー研究所ではOn line journalとして“International Escaology”を開設する運びとなりました。幸いにも、我が恩師(Mentor)であるDr. Gordon H. Satoには本ジャーナルの最高サイエンスアドバイザーとしての参画にご賛同頂きました。Gordon先生は、常々「Young Researcher and People」を基本的スタンスとして、これまでに優秀な研究者を育ててこられ、また人々と接してきておられます。先生の偉大さについては各位のご承知の通りであり、改めて説明するまでもないことですが、本ジャーナルに参画頂いた理由の骨子を説明致します。
Rolex賞(2002年)、Blue Planet賞(2005年)の受賞:受賞対象の根幹は共に「世界で最も貧困な国であるエリトリアで持続可能なLowテクによる食料供給システムを具体化した」ことにある。キーワードはsustainable autonomy factorと sustainable economies by planting mangrovesであり、世界的な食の危機にも取り組もうとするエスカオロジー研究所の根幹に繋がる偉業を成し遂げておられ、現在も活躍中である。Blue Planet賞は生態環境分野のノーベル賞とも言われており、「食」との関係において極めて意義深いものである。
細胞生物学での業績:先生は哺乳類細胞の分子生物学的理解を志し、いくつかの重要な細胞株を樹立された。さらに、今日の成長因子研究に欠くことができない無血清培養法を確立された、現代細胞生物学のパイオニアの一人である。この偉業がなければ、京大山中教授のiPS 細胞も実現しなかったであろうと言える。米国科学アカデミー会員である。(Editor/Coordinatorの表もご参照ください)
■ ジャーナル開設の背景
基本的なスタンスとして、エスカオロジー研究所の目的にそって人材教育する過程において「論文作成」は食情報の理解と判断に極めて重要である。即ち、他人の論文を読破するには「自分が原稿を書いて、査読(Reviewer/Refereeによる審査)を受けて、論文として完成させた経験」が非常に役立つ。
一方で、日本は食料が輸入されなくなる危機、輸入されるが安全性が担保されていない危機を抱えている。また、グローバルな食の危機にあって、残飯処理という非人道的でさえある問題にも頭を悩ませている。さらに、新食品と呼称される健康食品による健康被害が懸念され、実際に発生している。先進諸国においてこのような危機や問題を抱える国は日本くらいである。従って、本ジャーナルを通じて、持続性ある食料生産並びに食の安全・安心に関する研究や情報、さらには良質の健康食品(Food Supplement)あるいはその素材の意味と安全性に関する論文を発信することで、食に由来する危機や問題解決に貢献することが可能である。